
誰もが聞いたことがあるクラシックのド定番曲の一つ「カノン」。
とても聴きやすいだけでなく、聴いていてどこか心の落ち着きをもたらしてくれるとても心地の良い曲ですね。
今回はそんなカノン(パッヘルベル)の無料ピアノ楽譜をいくつか紹介していきます。
原曲を忠実に再現した楽譜はもちろん、いろんなアレンジ楽譜もあります。難易度や雰囲気に合わせて自分にピッタリのカノンを見つけてみてください。
滑らかな演奏をしたり、すこし指を早く動かすための練習曲としてはぴったりですので、この曲が好きな方はぜひ一度演奏してみることをおすすめします。
目次
カノンの豆知識
楽譜を紹介する前にカノンの豆知識を説明します。
そもそも「カノン」という名前で有名になっているこの曲ですが、「カノン」は正式な曲のタイトルではありません。
「カノン」というのは『ある声部の旋律を他の声部で、厳格に模倣しながら追いかけてゆく技法、また曲。(Oxford Languagesより)』という意味の音楽用語です。すこし具体的に言うと、オーケストラの中のあるグループが主題と周回遅れでパートを演奏していくような技法です。
分かりやすい例が「かえるの合唱」です。かえるの合唱では同じメロディーを追いかけっこしながら歌いますよね。このような演奏方法もカノンです。厳密にはかえるの合唱のように「全く同じメロディーを追いかけっこするもの」を「輪唱」とよびます。「カノン」はこの「輪唱」に加えて「異なるメロディーで、タイミングをずらして演奏するもの」も含める広い意味の言葉となります。
「カノン」で有名なこの曲の正式なタイトルは「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」というとても覚えにくいものです。この曲の特に前半で「カノン」の技法が使われており、作曲者がヨハン・パッヘルベルという人だったので、そこからこの曲の一部を「パッヘルベルのカノン」または「カノン」という名前で世間に広まりました。
パッヘルベルのカノン 無料楽譜
今回は「カノン」の無料楽譜を3つ紹介します。
それぞれの楽譜をよく見て、もしくは聴いて、好きな楽譜を選んでみましょう。もちろんダウンロード・印刷は可能です。楽譜画像をクリックするとリンク先へ移動しますので、そちらでダウンロードや印刷をされてください。
今回紹介する無料楽譜で気に入ったものがなければYAMAHAが運営するぷりんと楽譜さんで販売されているプロが作ったカノンのピアノ楽譜を購入して演奏してみましょう。
-カノン-無料楽譜①(初心者向け)
こちらはシンプルに再現した自作の初心者向け楽譜です。
有名な中盤の早いメロディー部をまるまるカットしており、序盤のみで作成しています。
ピアノを始めたばかりの初心者向けとなっているためドレミの音階も付けています。
初心者の方はメトロノームを使いながら最初から最後まで同じリズムで演奏するように心がけてみてください。
黒鍵を使う部分が分かりやすいよう、調号はあえて付けずに一つ一つに♯の臨時記号を付けています。
-カノン-無料楽譜②(初心者向け)
次も自作の初心者向け楽譜です。Youtube動画と同じ楽譜になります。
①の楽譜に続きを付けたものです。音域が広く指使いが少し複雑なのと、主題となるメロディーが比較的早いことでやや難しいです。
ブルグミュラー卒業程度ですらすら弾けるようになるかと思います。ただ左手は非常にシンプルな伴奏なので、右手だけ繰り返し練習すれば初心者の方でも演奏できるかと思います。

-カノン-無料楽譜③(初級~中級)
こちらは、「カノン」の中級楽譜です。
楽譜の序盤だけ見て難易度を判断しないように最後までよく見てから選ぶようにしてください。
メチャクチャに難易度が上がるわけではありませんが、クライマックスではやや難易度が上がり、右手は絶えず動き続けることになります。とても長い楽譜ですが、大きくメロディーが変わることはなく、ページ数の割にはサラッと弾ける楽譜になっています。

-カノン-無料楽譜④(中級~)
最後は全体を通して高難易度になっている楽譜です。代わりに②の楽譜よりも短く終わっています。
②の楽譜に様々な装飾和音を加えたような楽譜ですが、少し指の動きに無理があるような難しい箇所がいくつも散りばめられています。
うまく左右の手を使いながら、全音符をコンプリートしていきましょう。それでもどうしても届かない音は無視しちゃいましょう。
ある程度ピアノが弾ける方は、チャレンジしてみてください。

パッヘルベルのカノン 楽譜
最後にYAMAHAが運営している「ぷりんと楽譜」さんのプロが作った楽譜です。
有料ですので、上記の無料楽譜で満足できなかった方はこちらから見てみてください。
匿名 says
ありがとうございます