ピアノの練習が終わると達成感を味わうことがありますが、ときには達成感よりも疲労感のほうが勝る場合があります。
こういう状態が何回か続くと、人間は本能的に疲れないように、次回の練習に気が向かなくなっていってしまいます。
しまいにはピアノの存在を頭から消してしまったり、他のことに興味が溢れてきたり、練習しなくなってしまいます。
私自身、数年間ピアノから離れていた時期があるのですが、冷静になって振り返ってみるとコレがありました。
私はピアノをドロップアウトしてしまう人は、私と同じようにこのような理由だった人が多いのではないかと思います。
ではどうすればいいのでしょうか?
答えは中途半端で終わらせることです。
一度練習を始めると練習中にモチベーションが上がり、とても難しい練習ではない限り、満足のいくまでやりきってしまうことがあります。コレ自体は悪いことではありません。最後までやり抜く力は必要ですし、チャレンジしていくことは必要です。しかし、中にはこれをやっていると、「次のピアノの練習を始める」までにいきつかない人もいます。
逆に、1度の練習に内容を詰め込みすぎてしまうと、特に子供にとっては飽きてきて最後の方はモチベーションが下がってしまいます。ピアノ以外のことを考え始めたり、練習が単なる作業になってしまいがちです。
1度の練習でそのセクションを中途半端で終わらせることで、次回にやることがその時点で明確になります。それはつまり、今の練習の時点で次回の練習のモチベーションを作ることになるのです。中途半端に、練習のひとつのセクションが完了する前にその練習を終わらせてみましょう。
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※注意点
大事なことは練習のモチベーションを保つことです。
練習を「中途半端に終わらせる」ことが常に正しいやり方ではありません。
例えば、とても難しい曲のフレーズを残して練習をやめてしまうと、次回の練習が憂鬱になってしまいます。
メインディッシュはその時の練習で終わらせて、腹八分目の状態で終わらせるように心がけましょう。
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