これまでピアノの初心者向けの楽譜や練習方法などを掲載してきました。
これまでの記事を見てくださっている方は、少なからずピアノに興味を持っているか、お子様などにピアノを学習させたい方達だと思います。
そんなみなさんは、「なんでピアノを弾いているんだろう。」と気持ちが揺らいでしまったことはありませんか?
私はコレに似た形で、モチベーションが急激に落ちてしまったことが3回あります。
そのような迷いは、ピアノの練習の効率を落とすだけです。
練習の質が大幅に下がり、同じ1曲をマスターするにも長い練習時間が必要になってしまいます。
こんな迷いが出たときに、どうすればいいのでしょうか。
今回はいくつかヒントをご紹介します。
ピアノが1つの選択肢であることを理解する
まず第一に、ピアノは数ある中の選択肢の1つであることは絶対に明確にしましょう。
誰もピアノの練習を強制しているわけではありません。(厳しいご家庭では、半ば強制的かもしれませんが・・)
始めるタイミングと同じように、いつでも辞めることもできるのです。
自分で自分を追い込んでいる人は、一度周りを見てください。
音楽であれば他の楽器はいくらでもあります。
芸術であれば、絵画や映画もあります。
趣味であれば、手芸や料理、スポーツがあります。
あくまでもピアノはその中の1つでしかないことを理解しましょう。
ピアノをすることのメリットを考える
日本人は自分の長所と短所を人に伝えることが苦手とされています。
ではピアノはどうですか? 長所と短所が言えますか?
モチベーションが下がっている方は、短所は考えなくても出てくるでしょう。
いくつかピアノを演奏する長所について、日本シニアピアノ教育研究会 代表の元吉ひろみ氏は次のように述べています。
1.学びにより「進歩」を感じられる
(前略)
新たな学びや挑戦により、自己の進歩や向上を感じられる経験は貴重である。
2.学びによる人生の質の向上
(前略)
学ぶ楽しさや充実感、音楽で心が豊かになること、弾けたときの達成感や喜び、これらは学習者の人生の質を向上させるであろう。
個人的には結果ありきの、やや飛躍した結論づけのようにも感じますが、これも間違いなく長所の一部でしょう。
また過去に私も以下のような記事を載せています。
ピアノを弾く事による長所を「3つ」自分の中で納得のできるものを作っておいてください。
もちろんピアノは選択肢の1つですが、それぞれの選択肢の長所がはっきりしていると比べやすくなるはずです。
演奏している自分を想像する
人は理想を想像するだけで、モチベーションが上がることがあります。
自分の憧れの曲を、自分の大切な人の前で完璧に演奏することを想像してみましょう。
コレに関しては少し限界があります。
理想と現実の違いがわかったときに、今まで以上にモチベーションが落ちることがあります。
また長く続くモチベーションにも期待ができないため過信は禁物です。
ピアノを弾く人々を見る(聴く)
自分以外の人がピアノを演奏しているところを見て、聴いてみてください。
周りにピアノを弾く人がいれば、その人が一番いいです。
もしいない場合は、youtube等の動画で、ピアノの発表会などを見てもいいでしょう。
ここでプロのピアニストの動画を見ても、先程と同様、長く続くモチベーションはつきにくいです。
自分と同じぐらいのレベルの演奏を見てみましょう。
「あそこで苦労しているなー」と共感する部分もあれば、「よく今のところ弾けるな」と感じる部分があります。
意外とそういうものが、自分のモチベーションを高めてくれることがあります。
人に聞かせる
自分が今までできるところを人に聞かせてみましょう。
一人で練習や演奏をしていると、自己満足の世界に入っていき、いつのまにか自分の負のスパイラルにハマってしまうことがあります。
誰かに自分の演奏を聞かせようとすると、自然とある程度の緊張感が出てきます。
また、「いい演奏をしよう」という気持ちが出てきて、今まで見逃していた細かいところにも注意が行くようになります。
もし完璧に演奏できたときには達成感・高揚感を味わうことができます。
音楽は弾いている人だけではなく、聴いている人を楽しませるためにあるものです。
その演奏を周りに聴かせて、楽しませてください。
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