チェコの音楽家ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』。
4つの楽章からなるこの作品ですが、第4楽章と並んで人気が高いのが「第2楽章(家路)(Largo)」ですね。日本ではこのメロディーに歌詞がついて「遠き山に日は落ちて」として知られています。
<第4楽章は以下のリンクから>
その情緒あふれる柔らかいメロディーは思わず夕方の学校帰りを連想してしまいますね。今回はそんな「新世界より 第2楽章」の無料ピアノ楽譜を紹介していきます。
目次
「新世界より」の豆知識
楽譜を紹介する前に、今回の新世界よりの豆知識を軽くお話します。
この作品名(正確には副題)にある「新世界」とは「アメリカ」のことを指しています。ヨーロッパのチェコで生まれ育ったドヴォルザークは、1890年頃に約3年間アメリカへ渡って仕事をしています。その頃のアメリカでは国内の南北戦争や西部開拓を終えて、まさに強国へと発展しているところでした。その際に、アメリカ先住民族であるインディアンなどが奏でていた音楽が故郷の音楽に似ていることにインスピレーションを受けて作った曲がこの「新世界より」なのです。
ちなみに作品名が「新世界」ではなく「新世界より」となっているのは、アメリカから故郷であるチェコに向けてのメッセージだとされています。おそらく、「新世界の音楽の旋律が似ていること」や「新世界の音楽を西ヨーロッパ風にまとめるとこうなること」を伝えたかったのではないかと思われます。
新世界より 無料楽譜
それでは「新世界より 第2楽章」の無料楽譜を3つ紹介します。
それぞれの楽譜をよく見て、もしくは聴いて、好きな楽譜を選んでみましょう。もちろんダウンロードして印刷することができます。楽譜画像をクリックするとリンク先へ移動しますので、そちらでダウンロードや印刷をされてください。
今回紹介する無料楽譜で気に入ったものがなければYAMAHAが運営するぷりんと楽譜で販売されているプロが作った「新世界より」のピアノ楽譜を購入して演奏してみましょう。
-新世界より 第2楽章-無料楽譜①(初級)
こちらは初心者向けの楽譜です。
主題である序盤のメロディーとコードの和音だけで作られたシンプルな楽譜です。ピアノを始めたばかりの方でも弾ける難易度になっています。
-新世界より 第2楽章-無料楽譜②(初級)
次は少しだけ①よりも難しい初級楽譜です。
特別難しいところもほとんどありません。バイエル卒業ぐらいの習熟度でも演奏できるかと思います。1つ気をつけるとしたら強弱記号です。11小節目の初めと12小節目の終わりが同じ大きさになっているように意識するようにして下さい。
-新世界より 第2楽章-無料楽譜③(初級~中級)
最後に前奏を含めて第2楽章全体をピアノアレンジした楽譜です。
楽譜の小節が詰まって表示されているため難しく見えるかもしれませんが、テンポが遅い曲なのでそれほど難しくありません。ただ、②の楽譜でも説明したとおり強弱記号には気をつけましょう。テンポが遅い曲の強弱はやや難しいです。ピアノの自然に消えていく音の大きさまで意識しながらどのぐらいの打鍵感がいいかをしっかり確認して演奏するようにして下さい。(終盤にフォルテシモの左手のトリルがあります。頑張りましょう。。。)
-新世界より 第2楽章- 楽譜
最後にYAMAHAが運営している「ぷりんと楽譜」さんのプロが作った楽譜です。
有料ですので、上記の無料楽譜で満足できなかった方はこちらから見てみてください。
1曲単位で購入できるので書店で楽譜集を買うよりお買い得ですよ。
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