大人になってからピアノを始めようとすることはとても素晴らしいことです。
新しいことにチャレンジすることは、脳や体を活性化し、老化を防止することも期待できるでしょう。
しかし、新しいものを吸収しやすい子供の頃と違って頭や体が何かを覚えることに時間がかかってしまいますよね。
そうすると子供よりも多く、長い時間をかけて基礎的なトレーニングをしなけばいけません。
これに飽きたり、面倒になったりして次のステップへ移ってしまうと結局うまくいかないものです。
これが原因で挫折してしまうことがあるかもしれません。
そんな大人のピアノ初心者に大事にしていってほしいことは目標、ゴールです。
目標がしっかりと頭の中に落とし込めていれば、簡単に挫折することはありません。
しかし、ただ単に目標と言っても
「あの人が演奏しているように、あの曲を弾けるようになりたい」
という目標だと、弱く・崩れやすいためよくありません。
大人の方だからこそ目標を立てる際は、より明確にする必要があります。
では、「どういう目標を立てればいいか」を、「なぜ目標が大事になるか」ということを併せて解説していきます。
絶対に外してはいけない目標設定の5W1H
「5W1H」という言葉は聞いたことがあると思います。
これは主に文章を作る際や人と話す際に、外してはいけない要素です。
- What:何を
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:誰が
- Why:なぜ
- How:どのように
大人になってピアノを始めようという方も、目標を立てる際にもこれをはっきりとさせましょう。
漠然と「ピアノが上手くなりたい」というよりは、具体的なシーンを連想できた方が強く固い意思がある目標になります。
一度、ざっくりと自分で目標を立ててみてください。
例を交えながら順番に解説していきます。
①What:何を
最初に「What:何を」です。
「もちろんピアノ(の演奏)をだよ」
と思っていたらそれはまだ抽象的で弱いです。もっと具体的に考えましょう。
ここでは曲名や曲調(どんな曲か)を考える必要があります。
具体的な曲名が挙げられれば一番いいですが、ない場合は「ヒーリングミュージック」や「JPOP」などでも構いません。
ここでは例として「エンターテイナーを」とします。
②When:いつ
次に「When:いつ」です。
これが先述した「具体的なシーン」です。
ピアノを弾く具体的なシーンがはっきりしていれば、それほど時間がかからない項目だと思います。
特に①で連想したことを、どんな時にするのかを考えましょう。
ここでは例として「日曜日の夜に」とします。
③Where:どこで
次に「Where:どこで」です。
そのピアノがどこにあるか、どういったところで演奏するシーンをイメージしているかを文字にしてください。
中には「職場で」や「コンサートホールで」という方もいるかと思いますが、多くの人は「自宅で」となるかもしれませんね。
ここでは例として「自宅のリビングで」とします。
④Who:誰が
次に「Who:誰が」です。
この目標の場合、一般的な5W1Hであれば当然「自分が」となると思います。
しかしここでは「誰に(Whom)」とすればよりはっきりとしてきます。
もちろん自分のためにスキルを高めていくことも立派な目標ですが、誰かに演奏することを目標とした方が固い意思になりやすく、極端に言えば使命感が生まれやすくなります。
ここでは例として「子供に」とします。
⑤Why:なぜ
次に「Why:なぜ」です。
この項目は目標設定で最も大事なところであり、一番はっきりとしなければいけないポイントです。
この「なぜ」がはっきりしているほど、目標が強固なものになります。
これまでの4つの項目を選んだ理由を思い返してみてください。
それはあなたが目標とすることでもあり、目的になることだと思います。
ここでは例として「明るい気分にしたいから」とします。
⑥How:どのように
最後に「How:どのように」です。
ここまでくればイメージしなくとも、自然と言葉が出てくると思います。
どんなピアノを演奏したいですか?
シンプルに言葉にしてください。
ここでは例として「元気が出てくるような」とします。
最後に言葉をつなげて文章にする
①~⑥までの言葉をすべてつなげて文章にしてください。
例として挙げた言葉でつなげると
「日曜の夜に子供を明るい気分にしたいから、 自宅のリビングで元気が出てくるようなエンターテイナーを演奏する」
となります。
終わりに
ここでつくった文章はあなたのピアノの上達に必ず役に立つでしょう。
忘れないように、紙やスマホなどに書いておくのもいいですね。
もちろん、目標は途中で変わっても問題ありません。
大事なことは、ピアノを演奏している自分を明確にイメージすることです。
ぜひ明るい未来に向かってピアノを練習してみてください。
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